スパークプラグのお話 つづき 

前回はプラグの熱価のお話をしましたが、今回は少しマニアックに火花の強さについて
ちょっと豆知識

spark
これはイグニションモジュールの動作試験の画像です。
シャッタースピードが遅いためにここに写っているプラグ全部に火花が見えてしまってますが、実際にはバラバラにスパークしてます。

プラグの火花とは空気中を電気が放電している状態ですね。
そうです雷と同じです。
よく見かけるバッテリーをショートさせてバチバチと飛ぶ火花とは違います。


空気中に放電させるのにはすごく高い電圧が必要で、プラグのあの小さな隙間に放電させるのにも1万ボルト以上の電圧が必要なのです。
それは空気(地球上の大気)自体が電気を通しにくい絶縁体になるからです。
逆に空気の無い状態(真空)にしてやると放電しやすくなります。昔使われていた真空管などはこの原理を利用したものですね。
中には電気を通しやすい気体(ネオンガスやアルゴンガスなど)もありますがここでは考えないでおきましょう。

プラグのギャップ(隙間)はその種類によって決められていますが、それはそのプラグが一番効率よくスパークできるギャップなのでしょう。
ここではあえてそれを無視してそのギャップを大きく広げてみます。
そこにスパークさせようとするとより高い電圧が必要になります。
これはギャップの間の絶縁体である空気の量が増えたからです。
電圧が高くなった分電気エネルギーは大きくなりますから、火花は強くなったということですよね?!これを使わない手はありません。(^^)v
アイドリングで少しミスファイヤするなんて症状のときには改善する可能性がありますよ。

ただし、当たり前ですが弊害があります。
ここでもっと詳しく紹介していきますね。
先ほど空気の量が増えたと説明しましたが、エンジンは吸入空気の量をスロットルバルブで調整して回転数を変化させています。
ということはアイドリングで調子いい状態でも、アクセルを踏み込んだときにはより多くの空気が導入され、もっと高い電圧が必要になって場合によってはスパークできない状態までなることもあるでしょう。

高電圧を発生させているのがイグニションコイルなんですが、こいつはとても賢いんですよ。
低い電圧で済むときはその電圧で電気を流しますが、高い電圧が必要な時にはジッと我慢してエネルギーを溜め一気に放出するんです。
でもこのコイルにも能力に限界があります。
特に古い車のコイルはあまり高電圧を発生できませんから、注意する必要があります。またポイント式の場合はポイント接点の負担も増えます。
あと一定時間にスパークできる回数も少なくなりますから、高回転で失火する恐れもあります。

電気は水の流れによくたとえられますが、流れやすい方にどんどん行ってしまいます。プラグの電極に行くまでにはいろんな誘惑がありますからね。
よくあるのは湿気です。雨の日に調子が悪いってことがあるのはこのためでしょう。

余談ですが混合気はガソリンを含んでるのでスパークしやすいんです。
昔の車はガソリンが濃いですからコイルの能力も小さくてすんだんですね。
今の車は希薄燃焼ですからより大きな火花が求められますし、最高回転数も違いますからイグニションシステムはどんどん進化しているのでしょう。

次のちょっとお話では、エンジンの燃焼についてご紹介します。(^^)/~
[ 2007/01/08 13:25 ] ちょっとお話 | TB(0) | CM(0)
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