エンジンオイルについて 

エンジンオイルについてお問い合わせをいただきました。
具体的な質問でしたので参考になればと何度かのやりとりをここでご紹介します。
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Q:エンジンオイルについてお教えください。
古い車への化学合成オイル使用は、シールを攻撃しオイルの滲みや漏れを引き起こすと聞きます  が、実際のところはどうでしょうか?89年式の560ですが鉱物油使用のほうがいいでしょうか?

A:○○様、

お問い合わせありがとうございます。
確認が取れたわけではありませんが化学合成油はシールやパッキンなどのゴム製品をおかしやすいようです。
現在のエンジンと違い旧車はクリアランスなども多いため、
WERKEでは粘度の高い鉱物油をまめに交換することをお勧めしています。

詳しくはこちらのブログをご参照ください。
http://diewerke.blog87.fc2.com/blog-entry-24.html

560も同じように鉱物油をまめに交換されればよいと思います。


Q:ご回答ありがとうございます。
さらにもう少しお教えいただけますと幸いです。

80年代から化学合成油対策のシールやパッキンが使われているとの情報もあるようですが、
対策されているエンジンでも、古くなれば化学合成油は漏れ易いとの理解でよろしいでしょうか?

あと、ACEAの規格にはシールへの攻撃性の項目が含まれているみたいですが、
ACEA規格を取得している化学合成油で粘度の高いものならすこしは安心でしょうか?

A:こんにちは。メカニックの猪岡(いおか)と申します。
今日は加藤とバトンタッチでご質問にお答えします。

メーカーから定期的に配布されるテクニカルニュースの中に、
化学合成オイル対策用のオイルシールに変更されたという項目を僕は残念ながら目にしていませんので、はっきりしたことはいえませんが、シール関係は常に改良されていますから対策されているとは思います。

鉱物油のナフテン系とパラフィン系に対し、最近多く使用されるようになった化学合成オイルのほとんどエステル系になり、このエステルがシール類を劣化させる成分といわれているのはご存知かと思います。
ACEAの規格に関しては僕もあまり詳しくはありませんが、APIの規格にはないオイルシール適合性という項目があります。
ただエステル系ということに変わりはなく、適合しているということだけで安心するのは僕としてはあまりお勧めではないと思います。

WERKEでは古い車だけを取扱っている関係上、エンジンの性能を考えるよりもエンジンの保護を重視するので、やはり鉱物油を使うようにしています。
もちろん合成オイルの方が性能もよければ耐久性もいいのはわかっていますが、鉱物油をまめに交換してやるという方法にこだわっています。

最近はエンジンオイルなんて交換したことがないなんてオーナーの方がいるほど耐久性が要求され、
合成オイルでなければ対応できなくなってきて、鉱物油が少なくなっているのかもしれませんね。

お役に立てましたでしょうか・・

Q:詳しくお教えいただきありがとうございます。
エンジン保護のために鉱物油をまめに変えるようにします。

どうもありがとうございました。

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そして半年後にもう一度お問い合わせをいただきました。
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Q:猪岡様

以前w126のエンジンオイルや振動について詳しくお教えいただきました○○と申します。

その節はどうもありがとうございました。

関東在住の為、そちらにお邪魔することも出来ず、いつも質問だけですみません。
お手すきの折で結構ですので、再度エンジンオイルに関してお教えいただけますと幸いです。

旧車のエンジンオイルはSGかSLの鉱物油で10W-40か15W-50のオイルを3,000k~5,000kごと
とお教え頂きましたが、今は入手の都合で鉱物油の20w-50が入っております。
20Wという硬いオイルだと冬場のコールドスタート時、エンジンの隅々にまですぐには行き渡らず、しかも一気に流れ出す為エンジンに悪いのでは?
と素人考えで思ったりしております。やはり冬季は10Wや15Wにすべきでしょうか?

それともう1台、走行17万キロの96年型S500を高速道路専用で使用しております。
街乗りはせず、1~2ヶ月に一度の長距離で使っており、最近は年間1万km位のペースで使用しておりますが、126よりは少し新しい、けど多走行車ということで今は100%化学合成のエステルベースと銘打った17.5W-50が入っております。
いつもはもう少し安価の部分合成あるいはハイドロクラッキングオイルを半年毎に交換しておりましたが、今回はもう少しインターバルをのばしてもいいのかなと個人的に考えています。
そうすると冬場の寒い時期にさしかかります。
こちらも冬場はよろしくないないでしょうか?

このような使い方でのお勧めのオイル、交換サイクルをあわせてアドバイスいただけますと嬉しいです。

お忙しいところ申しわけありませんが、よろしくお願いいたします。

A:こんにちは。
エンジンオイルの粘度が20Wだったら冷間時にどんな影響がでるのか、正直僕にもわかりません。
ただ氷点下になるような日の始動時には硬すぎてあまり好ましいとはいえないでしょうが、
-30℃になるような極寒地でない限り、潤滑しないということはないように思います。


S500に使われている化学合成油の性能がどんなものなのかわかりませんが、通常は劣化しにくい長寿命なものになってると思います。
高速道路を主に使ってられるようですし、V8エンジンではあまり高回転になることも少ないと思いますから、オイル交換の時期はかなり長くしても大丈夫ではないでしょうか。
例えば通常の1.5倍という具合に。

ただエンジンオイルにはあまりにも種類が多すぎて、どんなものなのか把握できないのが現状です。
その中で僕が経験したのは化学合成油を使ってエンジンをダメにしてしまったということなんです。

最後にエンジンオイルの種類や交換時期いろいろ方法はあると思いますが、僕がお勧めしているのは、鉱物油15W-40程度のものを3,000kmごと、もしくは最長1年ごとぐらいに交換するというものです。

それ以外に関してはご自身でご判断いただければと思います。


Q:猪岡様

お忙しいなか、ご丁寧なお返事を頂きありがとうございました。

化学合成油で、しかも値段が高ければ高いほどいい、みたいなのが最近の風潮のようですが、やはりそうではないのですね。

化学合成油でのトラブルがどのようなものだったのか、後学のためにお手すきの折で結構ですのでお教え願えませんでしょうか。

A:最近の化学合成油はブレンダーの配合で、どんどん高性能オイルというよりは高性能エンジンに適したオイルになってきてるように感じます。
5W-○○、0W-○○なんて当たり前のように販売されてますね。

粘度が下がれば抵抗が減りますからその分パワーが上がったことになります。
高性能エンジンいわゆる高回転させるエンジンではその違いが大きくなります。
では旧車のエンジンではその性能は発揮されるのでしょうか・・

エンジンオイルの性能試験の一つに耐加重性能というものがあり、小さな点に加重を集中してかけどれくらいの加重まで潤滑できるかというもので、この性能が高ければ多少粘度が低くても剥離(焼付き)は起こさないというふうに思われているようです。
確かに耐荷重性能は高くなってますが、剥離を起こさないということではないのですね。


もう古い話ですが、560のエンジンに100%化学合成で有名なエンジンオイルを入れテストしたことがあります。
次のオイル交換の時期にはエンジンからカタカタと音が出始めていました。
音の原因はカムシャフトのカムとロッカアームの表面が剥離を起こして削れてしまっていました。

それ以降同じような症状のエンジンがどんどん入ってきました。
あくまでも想像ですがおそらくお客様がどこかでいいオイルを入れられたんでしょう。
当時この高性能オイルはメーカーでは認められていないオイルだったと思います。
修理された車のオーナーには同じことがないようにオイルの説明をして、次第に同じような症状が減ってきたということがありました。

旧車のエンジンはデリケートというといいように聞えますが、大きな応力がかかる時があるというふうに理解すればいいのかなと思います。

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以上お答えした内容ですが、あくまでも僕の考え方です。
ご参考になれば幸いです^ ^

[ 2008/11/11 23:05 ] 問い合わせ | TB(0) | CM(0)
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