W113 280SL ミッションオーバーホール 

今日はメルセデスW113のA/Tミッションのオーバーホールを紹介します。

80617-10

・・・・と、その前にメルセデスのオートマチックトランスミッション(A/Tミッション)について少しお話しておきましょうね。

メルセデスがオートマッチックのミッションを初めて搭載したのは、1962年の190Cからのようです。
80617-13

W113は1963年から登場していますが、初代230SLから280SLに搭載されているA/Tミッションはまだ初期のタイプのA/Tということになりますね。
現在のA/Tのように変速ショックがほとんど感じられないものと違い、シフトアップ・ダウン共ショックは結構大きく感じるでしょう。

このA/Tミッションを形式で呼ぶと「K4C025」などのように最初に「K」が付されます。
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データブックに構造図があったのでスキャンしてみました。左側がエンジンですね。

ちなみに少し新しいA/Tミッションは最初に「W」が付くようになってきます。
80617-12

KとWの違いは上の2つの構造図で明らかに違っている部分・・・そうです流体クラッチの部分ですね。
Kはカップリング、Wはトルクコンバーターを表しているんです。

A/Tミッションはこのトルクコンバーターの開発で劇的に良くなったことはご存知かと思いますが、このトルクコンバーターについて少しだけお話しておきますね。
最初の流体クラッチはオイルで満たされた容器の中の向かい合った2つの羽根車だけで動力を伝達する構造になっていました(僕達はカップリングと呼んでます)。
80617-14
こんなイメージです。
この構造ですと、トルクは最大でも1:1でしか伝わりません。
そうです。普通のクラッチと同じでただオイルが媒体になっているだけですね。
トルクコンバーターでは内部にステータと呼ばれる固定羽をもう一つ組み込み、戻る流体の向きを変えることでトルクを倍増させることができるようになったんです。

すごい発明ですよね。
例えば軸トルクが20kgmのエンジンが発進時には倍の40kgmのトルクをミッションに伝えるということになります。
これは単純に考えると、2000ccのエンジンが発進時だけですが4000ccのエンジンの能力を出すということですからすごいことなんです。
ただクラッチが繋がった状態になるとトルクは同じに戻ってしまうのは当たり前です。

W113は残念ながらまだカップリングタイプの流体クラッチなので、発進時に少しもたつく感じがあるのはこのためですね。



また前置きが長くなってしまったので、オーバーホール偏は次回に。。。
[ 2008/06/18 00:02 ] リビルト | TB(0) | CM(4)
先日、突然アイドルがきかなくなってご相談したabeです。診断通りアイドルホースはずれでした。ありがとうございました。OVPリレーは安定的に10.5vくらいきていました。プラグの白色気味でしたのでガスを少し濃いめにしました。
[ 2008/06/18 18:00 ] 阿部郁昌 [ 編集 ]
阿部さん
解決してよかったですね。
このエンジンはもともとO2センサー付きの希薄燃焼なので、プラグの焼けは白っぽいのが当たり前です。

このエンジンにはラムダコントロールという燃料補正システムがあります。
調整方法がブログ内の
http://diewerke.blog87.fc2.com/blog-entry-22.html
にありますから一度見てみてください。
[ 2008/06/18 22:05 ] WERKE [ 編集 ]
以前お不動様になってしまってJAFを呼んだところ、その場では直らずにいつもの工場に持ち込むことになりました。
そのJAFの人は後部にレッカー器具を積んだトラックに乗ってきていたのですが、「ライトがこのタイプ(多分、縦目という意味)のベンツは牽引するなと言われているので積載車を呼びます。」と言われました。
何でも牽引してATが損傷したとかで問題になったことがあったということでした。
別の機会にお世話になったJAFの人にそのことを話したら「別に牽引しても大丈夫ですよ。」とも言われたことがあります。

オーナーズ・マニュアルには「牽引は50km/h以下で。長距離の場合はリアアクスルの所でプロペラシャフトのフランジを外す。」と書かれています。
最初の人の話を聞いてからJAFのお世話になるときは最初から「積載車でお願いします。」と言っておりますが牽引時の注意点がありましたらお教え頂けないでしょうか?
[ 2008/08/13 21:49 ] レンナルト [ 編集 ]
レンナルトさん

お車を移動することが予想される場合、積載車を依頼するのが正解だと思います。
縦目ベンツに限らず、一時期のメルセデスを除いてほとんどのATミッション車は通常は牽引できない構造になっているのが現状のハズです。

このブログで牽引にすることに関して一度も触れていませんから、次のブログで紹介いたしますね。
ご質問を引用させていただきますのでよろしくお願いします。
[ 2008/08/14 11:20 ] WERKE [ 編集 ]
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