進角機能 

今日はエンジン不調の故障診断のお話です。
不良だったのはこの部品。

80301-5

WERKEで123イグニションを取り扱いしてからよく目にするようになったディストリビューターのという部品ですが、さて皆さんこの部品の本来の役割はご存知でしたか?

基本的な役目はその名前の通り、ディストリビューター(distributer)=分配器です。
そうです、一つのイグニションコイルで発生させた高電圧を各気筒のスパークプラグに分配するものです。

進化するエンジンの中でディストリビューターも少しずつ進化してきたわけですが、最近のエンジンではダイレクトイグニションというシステムになりディストリビューターは存在しなくなってしまいました。
進化するのはいいことなんですが、故障原因を見つけるのに専用の診断テスターなどがなければできなくなってきて便利になったのか不便になったのか・・、僕たちのような理屈で修理するメカさんにはかえって面倒なシステムになってきてます。

ちょっと話がそれましたが、メルセデスでは1985年以前のエンジンにはディストリビューターの機能の中にイグニションタイミングの進角機能があります。

また余談ですが、'86以降はイグニションモジュールというイグナイターの中でデジタル進角させる方式に変更されています。
このシステムに代表される560のエンジンではデスキャップやローターがとんでもなく大きいですよね。
80301-6
これはデスキャップとローターの空間接点に進角する分の幅を持たせなければならなくなったためです。

はい、話を戻します。
先日メルセデスW108の280Sのお客様がエンジン不調で来店されました。
調子がいい時と悪い時の差が大きいとのこと。

一通りの調整を済ませて調子のいい状態から回転を2,000rpmほどにしばらく上げてやってアイドリングにもどしてやると・・・いきなり調子が悪い状態に。
何度かスロットルを煽ってやると調子が良くなる。

キャブのバランスや燃料の濃さには変化がないのに、調子だけ変わる状態。

調子の悪い状態で、もう一度イグニションタイミングを点検してみると調整したときと変わっている。
原因はここにありました。

ディストリビューターを取り外して分解。
80301-1

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遠心ガバナのスプリングが破損していました。
アイドリングではニュートラルに戻らなければならないものが進角しっぱなし。
進角した状態で調整すれば、ニュートラルに戻ったときにアイドリング不調になるのは当たり前。
80301-2
右は正常なものです。
残念ながらディストリビューターごと交換するしかありません。

今日の故障診断はいかがでしたか?
こんな症状があるときは調べてみましょう。
[ 2008/03/01 23:22 ] 故障診断 | TB(0) | CM(2)
ウチもコレを疑って分解しました。一応スプリングはちゃんと繋がってたのですが、何となく戻りが悪いような気もします。不調の原因はコレなんだろうか・・・。
[ 2008/03/02 01:46 ] ひらもと [ 編集 ]
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[ 2008/03/02 09:01 ] [ 編集 ]
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