ウォームアップレギュレーター 

今日はKAインジェクションのお話です。
以前にも少し紹介していますが、ここではちょっと深く冷間時のコントロールを説明します。
以前のブログはフューエルインジェクション Part1 " ←ここをクリック。

車種としては1977年~1980年のW116、W123、W107に搭載されているエンジンで、M117とM110になります。
またここで紹介する機構とは少し異なりますが、1985年までのラムダコントロールのエンジンでも同じ方式が採用されています。エンジン型式では上記に加えてM116とM102があります。

さてこの寒い季節、朝始動してからのエンジンの調子はどうですか。
エンジンをかけてすぐ走り出すとエンジンからポンポンと音がして加速しにくいような症状の場合、このウォームアップレギュレーターがうまく作動していないことがほとんどです。
80122-1
これがウォームアップレギュレーターです。
M117やM116のV8エンジンにはエンジンの上部デスビの後方に取り付けられているので脱着や調整も簡単ですが、M110エンジンではブロック左横にあるのでかなり厄介です。

80122-8
○印がウォームアップレギュレーターでフューエルディストリビューターの心臓部コントロールプランジャの上部圧力を調整して燃料の量を増減させています。
80122-9
赤ラインの圧力を調整しているんですね。
この圧力のことをコントロールプレッシャーといいます。
コントロールプレッシャーを測定するにはこの赤ラインの途中にゲージを入れてやらなければなりません。
こんな感じです。
80122-3
フューエルデスの中央のパイプを外しゲージでバイパスさせます。
80122-4

フューエルポンプから送られてくるシステムプレッシャーは5.2kg/c㎡に対してコントロールプレッシャーは温間で3.2kg/c㎡前後です。
80122/5

エンジンが冷えている時は燃料を多くするため圧力を低くなるように調整されます。
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コントロールプランジャの上部圧力が下がるのでバッフルプレート(エアフローメーター)はより大きく下げられて燃料が多く噴射されます。
80122-10
簡略された機構図です。
流量を多くすれば圧力が下がる仕組みで熱線が巻かれたバイメタルで流量をコントロールする原始的な構造です。

今日はここまでにしておきます。
ウォームアップレギュレーターは基本的に調整するものではありませんが、次回に冷間時の不具合がある場合の調整方法を紹介しますね。

[ 2008/01/22 19:18 ] 整備 | TB(0) | CM(0)
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