クーラーシステム Part3 

ブログの更新がなかなかできず、クーラー修理の実践編をご紹介するには少し遅すぎる季節になってしまいました。申し訳ありません。
ここ数週間、分解したエンジンが3基あり、ニコニコしながら戯れておりました。
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さっさと作業をこなしていけばいいのですが、つい時間をかけてしまいます・・・
納車してお客様に調子がいいと言われると、嬉しくて時間をかけた甲斐があったと思ってしまうんです。
そうなんです、メカニックという生き物は自己満足がエネルギーなんです(^O^)

さて本題に移りますね。
前回は故障診断的なことをご紹介しました。
今回は不良箇所を修理した後のクーラーガスの充填方法をご紹介します。

その前にクーラーガスについて少し説明しておきましょう。
旧車に採用されているクーラガス(旧ガス、R-12)は日本ではフロンガスと呼ばれていますが、この名称は和製英語で正式にはクロロフルオロカーボンといいます。
塩素を含む炭素とフッ素の化合物で、自然界には存在せず人工的に作られた物質で、1928年に開発された当時は「夢の化学物質」としてもてはやされたといいます。

しかし今日では皆さんご存知のようにオゾン層を破壊する物質としてよく知られていますが、これはフロンガスに含まれる塩素(Cl)がオゾン(O3)と反応し一酸化塩素(ClO)と酸素(O2)に分解され、またこの一酸化塩素(ClO)とオゾン(O3)が反応し元の塩素(Cl)と酸素(O2)に分解されるため、塩素が繰り返しオゾンを破壊し続けることになるようです。
この問題により先進各国は1995年に特定フロン5種類を生産をしなくなっています。

当然車に採用されていたR-12フロンガスは塩素を含まない代替フロンのHFC-134a(ハイドロフルオロカーボン)に随時変更されています。
僕たちは旧ガス、新ガスというような呼び方をしていますが、この二つの違いを少しご紹介しておきましょう。
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・新ガスは旧ガスに比べ多少分子量が小さいために冷却効果が多少悪いといわれています。
・クーラーシステム内の圧力が新ガスの方が少し高めになる。
・新ガスの性質により旧ガス用のホースやパッキンなどゴム類を劣化させてしまうことがある。
・クーラーライン内の潤滑オイルが新旧で異なり混ぜることができないため交換する必要がある。
・旧ガスで採用されていたレシプロ式のコンプレッサーに新ガスを充填すると焼き付く恐れがある。

以上のように旧ガスから新ガスに替える事は簡単にはできないのが現状です。
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また性質の違うものなので混ぜることはあまり好ましくないでしょう。
上の写真のように口金の大きさが違うので間違って入れてしまうことのないようになっています。

もう一つ違うタイプのクーラーガスも出回っています。
詳しいことはよくわかりませんが、成分がハイドロカーボンということなので直訳すると「液体炭素」ということで、成分からすると良く燃えそうな気がしますね。
僕たちの身近なものとしては100円ライターのガスみたいなものでしょうか・・・
ただこのガスは分子量が大きいらしく冷却効果は旧ガスより優れているようですし、旧ガスのシステムにそのまま充填しても問題はないとされています。


またまた前置きが長くなってしまい、本題に入ることができませんでした・・・・
充填方法は次回にしますね。m(_ _)m

[ 2007/10/10 22:08 ] ちょっとお話 | TB(0) | CM(0)
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