久しぶりに「123イグニション」のご紹介をします。
今日は取付の前後でどのように変わるかをイグニション波形でお見せします。
今回取付を行ったのはメルセデスベンツW112 300SEクーペです。

エンジンはM189の3000cc6気筒ですが、コンタクトポイントが2つになっていて完璧な調整が非常に難しいものになっています。
2つにすることでポイントの寿命が倍になることにはなりますが、2つのポイントのタイミングとギャップのバランスをとるのがかなり面倒です。

この調整は以前のブログで紹介していますので、暇なときに見てみてください。
’07/4/3と’07/4/4のブログです。
さてこの厄介なディストリビューターを123イグニションに交換します。

元のデスビはすごく大きいのでプラグコードが横から付くようにして高さをカバーしてます。
お陰で?デスキャップの値段がめちゃくちゃ高く困ったものです・・・

123イグニションはコンパクトなサイズなのでそのままで大丈夫。
このコンパクトなボディの中にピックアップ機能、イグナイター機能、進角機能、ドエルアングル調整機能、その他もろもろまで入っているからすごいですね。

スッポリと収まってシンプルになりました。
さて、その違いを波形で見ていきましょう。
まず一番大きな違いは各気筒の点火タイミングが安定することです。
これはダブルポイントだけではなく、シングルポイントのデスビでも違いが出てきます。

左が元のデスビ、右が123イグニションです。
この波形は二次波形(プラグにかかる電圧)ですが、プラグに流れている電圧の変化を各プラグごとに縦に並べたものです。
左から右へと電圧の変化を表していて、左端がスパーク(火花)の電圧、途中ちょっと低くなっているところが接点が閉じたところ、一番右が次のスパークが始まるところになっています。
左の写真で右端がバラバラになっているのが、点火タイミングが各気筒でずれていることを表しているんです。
右の123イグニションではほぼ一致しているのがわかりますね。
もう一つ左右で大きく違うのが接点の閉じるタイミングです。
左写真のポイント式では回転数によって変化させることはできないので、高回転時に接点が閉じている時間を長くしてやらなければなならないために、アイドリングでも早い時点で接点を閉じるように調整します。
これではイグニションコイルに不必要な電流が流れて過熱の原因になり、コイルの能力が低下します。
123イグニションでは回転数に応じて接点の閉じるタイミングを調整することでコイルの能力を最大限に保ちます。
ちょっとややこしいかもしれませんね。
次は同じ二次波形ですが横一列に並べた波形です。

これも同じく左が元のデスビです。
上に高く伸びている部分の電圧の差はここではあまりハッキリとは出ていませんが、各気筒で差が少ない方が理想的です。
ここで見れるのは左の写真で下の方に変に長くなっている部分があるのが問題なんです。
これは接点が開いた瞬間の電圧を表していますが、アナログであるがためにジワッと開くようなことになって電圧変化が大きくなり各気筒での差が出てしまっています。
最後に一次波形です。
これはイグニションコイルにかかっている電圧の波形です。

これには大きな違いが見れますね。
左の元のデスビの波形では上に高く伸びた部分が二重に見えます。
接点が開く時に一気に開いていないということを表しています。
表現的には先ほどと同じくジワジワと開いているんです・・・嫌なイメージですね・・・
これでは安定した大きなスパークは望めません。
二次波形にも見れましたが上下に無駄な電圧が発生して、各気筒ごとに違う火花が飛んでいるということです。
123イグニションは安定した綺麗な波形ですね。
もうすでに123イグニションを取付けられて快適に過ごしてられる方もいると思いますが、こんなに違うものなんです。
エンジンがスムーズに感じるのは当たり前ですね。
http://werke.jp/shop/newparts/123ignition.htmWERKEのショップで販売してます・・・
ちょっと宣伝してしまいました(^O^)
質問等がありましたらいつでもどうぞ!!