メルセデスのディーゼルエンジンについて少しご紹介します。
乗用車ではあまりディーゼルエンジンは人気がありませんね。
その理由としては振動が多いだとか音が大きいだとかいろいろあるでしょうけども、いいところも結構あるんですよ。
僕は好きで8年間ほどW123の300Dを2台続けて乗っていました。
先の車はノンターボで4年間、後にターボに乗り換えて4年間、すごく気に入って乗っていたんですが、手元に380SECが来てしまって仕方なく手放したという感じです。
何が魅力だったのかといいますと、一番はやっぱり燃費の良さでした。1,500kgもあるW123のボディなのに(当時の日本車ではクラウンやセドリックぐらいになると思いますが)普通に10km/Lは走りますし、長距離なら15km/Lは走ってくれました。乗っていた当時は軽油の値段も安く70円/L前後でしたから、燃費なんか気にせずどんな時でもフルスロットル♪
アクセルはON/OFFのスイッチでいいなんてよく言ってたぐらいです(^^)v
もう一つの魅力は後に乗ったターボディーゼルのトルクが思いのほか太かったことですね。
回転さえある程度維持してやればどんな坂でもスイスイ登ってくれ、ある意味では大排気量の車に乗ってるような感覚でした。
余談が長くなってしまいましたが、メルセデスでは古くからディーゼル仕様があります。
1936年に発表された世界初のディーゼル乗用車

260D 4気筒OHV2,550cc 45hp/3,000rpm 1,620kgの車を100km/hで走らせたといいます。
当時からタクシーの需要を見込んで作られたといいますから、すごいことですね。
その後しばらくは生産されていませんが、1949年に170シリーズにディーゼルモデルが170Dとして復活します。

この170Dの価格はガソリン車の170Vの1.5倍もしたにもかかわらず、販売台数はガソリン車より圧倒的に多かったということです。(戦後10年間でディーゼル6:4ガソリンの割合)
今でも本国ドイツではディーゼル車の需要は多く、販売台数の3割を占めるとのことです。
メルセデスのディーゼルの評判の良さはこのころからのものだったのですね。
僕もヤナセに入社当時、先輩から「ベンツのディーゼルはいいよ」とよく聞かされました。
ディーゼルエンジンは最高回転数が低いと思われている方が多いと思います。
日本車では4,000rpmそこそこのエンジンが多かったように覚えていますが、僕の乗っていた300Dのエンジンは最高回転が5,300rpmも回りガソリンエンジンに匹敵するほどでした。

メルセデスのディーゼルエンジンには大型車によく見られる直噴ではなく、プレチャンバーと呼ばれる予燃焼室が設けられ燃焼効率を上げ、より高回転にできるよう古くから考えられていたんです。
以前にもお話しましたが、ディーゼルエンジンはターボチャージャーとの相性がいいですから、ターボ付きの車はほんと感動しますよ。
W124の300Dターボは発進するときはモタモタする感じはありますが、走り出したら300Eより早いと感じるのは僕だけではないと思います。

ここ10年ほどNOx規制の影響でメルセデスのディーゼルはほどんど輸入されていませんが、最近CDIの輸入が始まりましたね。
乗ったことはありませんが、このエンジンはよりすごいと思います。
僕がドイツで借りた車はCクラスの2,000ccディーゼルだったのですが、5人乗ってるにもかかわらず平気で200km/hオーバーします。
ディーゼルエンジンの良さが少しでも伝われば嬉しい・・今日のお話でした。