W111 220SEBクーペ
エンジンオーバーホールのつづきです。
今回は
エンジン調整のポイントを紹介します。
この車の
エンジンはM127.984・・・1965年式
ものすごく古い
エンジンです。
日本車ではクラウンのドアが観音開きの時代でしょうか?
日本車の歴史はあまり詳しくはありませんが・・
とにかく古い
エンジンにもかかわらず、すでにインジェクションになっていたんです。すごいですね〜
ただディーゼルと同じご存知インジェクションポンプ式です。
その中でも初期のタイプで、下図のようにポンプからの燃料の出口は2つしかありません。

これを6気筒に分けるのです。その装置がこれ。

いわゆるフューエルディストリビューターです。
ただこの装置は非常に原始的で、小さな穴(オリフィス)で燃料の流量の平均化をしているのです。
これだけ古くなるとガソリンに含まれているゴミやら不純物で、その小さな穴が6気筒全部同じになってるわけがありません。
本来ならこれは故障ですから通常は新品と交換になるでしょうが、
先ほどちょっと調べましたら、もう部品が存在しないようです。
あとはメーカーに直接問い合わせるか本国で探し回るかしかありませんが、とんでもない金額なのは間違いないでしょう。
ここではちょこっと分解して一生懸命ゴソゴソと掃除して小さな穴を平均にします。そうです根気が命です。
次はスロットルリンケージをニュートラルポジションになるよう組み付けます。
この時各リンケージのジョイント部分のガタをできるだけ小さくします。
この
エンジンにはエアーフローセンサーなんてものが付いていませんから、このリンケージだけで燃料と空気のバランスを調整しています。
さあこれでの基本準備ができました。(イグニション関係は別の機会にご紹介します)
燃料の濃さを調整するのは、ポンプの後ろに付いているダイヤルを押し回し・・・この作業は必ず
エンジンを止めて行ってください。掛けたまますると壊れます。
右に回せは濃く、左に回せば薄くなります。
エンジンを始動してみましょう。
どんな状態でしょうか・・
アイドリングの調整ですが、ちょっとだけ面倒です。
エアーアジャストスクリューがこの車ではスロットルバルブの横あたりにありますが、これは空気の量しか調整できませんからアイドリングを上げたければエアースクリューを左へ回して一度
エンジンを止め、ポンプの方で燃料を少し濃くしてやります。
ここがポイントです。
常に燃料と空気の割合を一定にしてやらなければなりません。
エアースクリューを右に回してやると空気量が少なくなるのでアイドリングは下がりますが、出てる燃料は変わってませんから通常より濃い状態になってしまってるので要注意です。
燃料と空気の割合が適正かどうかはCOテスターがあれば簡単ですが、そんなものを持ってる方は普通おられないので、目安としての方法を紹介します。
アイドリング状態で空気の量を一定にして燃料の量を多くしたり少なくしたりすると回転数が変化しますよね。
一番回転が高くなるところが一番パワーがでる割合になってるんですが、これでは少し燃料が濃すぎる状態でこのままですとプラグがかぶってしまいます。
その状態から少しずつ燃料を薄くして急激に調子が悪くなるところがあります。その中間ぐらいがおおよそ適正の割合です。
この方法はどのタイプの
エンジンでもほぼ共通ですから試してみてください。
今回はこのくらいで。
コメントなんかいただければ嬉しいです。