この季節ヒーターが効かなくなると大変ですね。
ということで今日はメルセデスのヒーターバルブに関して少しお話します。
ドイツというお国柄メルセデスのヒーターは効きがいいなどと言われますが、日本車でもあまり差はないような・・でも僕は良く考えられていると思います。
ドイツ車の多くには古くから左右独立したヒーターの温度調整のレバーが付いていますよね。
これは運転手と助手席の人では体感温度が違うという発想からきたもので、車で移動することをに重きを置いている国の文化なのでしょう。

これはW124のセミオートのエアコンです。
ポルシェのような空冷エンジンの場合は別ですが、メルセデスのように水冷エンジンの車のヒーターはエンジンの冷却水を室内に導入して温風を出す構造です。
その冷却水の通路にバルブを設けてヒーターの調整をしています。
このヒーターバルブの作動させるのにはいろんな方法がありますので、ちょっとご紹介します。
古い車はほとんどがケーブル式で、
W108,W109,W110,W111,W113,W114,W115,W123など
室内の調整レバーが直接ケーブルからヒーターバルブと繋がっていて、その開度で流量の調節を行います。
次にバキューム式
W107(前期),W116(前期),W201

この方式ではヒーターバルブは全開か全閉しかありませんので、温度調整は冷却水の流量を調整するのではなく、温風とヒーターラジエターを通らない冷風を混ぜて温度調整をします。
W107(一時期),W116(後期)にはクライメートコントロール(オートエアコン)の初期のものが採用されていて、ヒーターバルブの調整からブロアモーター風量の調整までサーボと呼ばれるコントロール装置をマイコン制御していました。
最近はほとんどお目にかかりませんが故障すると厄介なシステムです。
最近の車ではほとんどが電気式。
W124,W126など
温度調整はコンピューター制御でヒーターバルブの開閉を繰り返すことによって流量調整します。
室内で静かにしていると4〜5秒ごとに心臓の音のようなドックンという音が聞こえるのはこのバルブの鼓動ですね。

この写真はデュオヒーターバルブといって左右独立してる分です。
W126のJapan仕様はシングルなので一応写真を・・(これは並行のW124ですが)

この中でバキューム式と電気式のヒーターバルブは制御してるシステムが壊れた時には開くようになっています。極寒のドイツでヒーターがないと運転どころではないからでしょう。真夏にヒーターが全開でも窓をあければなんとかなりますからね。
ということはこのシステムの車でヒーターが効かないという場合は、バルブの固着が原因っということが多いです。コンコンとバルブを叩いてやると一時的に直ったりしますから、お試しください。
まだまだ寒いですから、快適な暖房を(^o^)/